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肝臓移植とその費用

回復が難しい状態まで進行した肝疾患への最終的な治療法が肝臓移植です。移植の種類や条件、費用などは複雑なので、ここでは簡単に解説します。

肝臓移植の費用 保険適用の場合

肝臓移植は、肝臓疾患の最終的な治療法ですが、心配なのはやはり費用です。
2004年1月から肝移植の保険適用が拡大され、現在は小児のほぼ全疾患と、一部の肝臓がんをのぞく成人疾患のほとんどに保険が適用されるようになりました。

  • 検査・入院・手術の医療費・・・保険診療3割負担として、約200万~400万前後の費用がかかりますが、入院期間によって金額は前後します。
    自己負担限度額(一般的な所得区分で、80,100円+(総医療費-267,000円)×1%を超えた場合)を超える費用については、払い戻しが受けられる高額医療費制度があります。また退院後も免疫抑制剤などの薬剤費が発生します(月3~5万円程度)。
  • 脳死肝臓移植を受ける場合(日本臓器移植ネットワークの費用)・・・脳死者からの肝移植を希望する場合、日本臓器移植ネットワークへ登録を行い、ドナーを探します。
    新規登録料は30,000円で、また毎年の更新料5,000円が発生します。そして実際に移植を受けた場合、コーディネート経費100,000円を支払います。
  • 生体肝移植のドナーの費用・・・ドナーの検査・入院・手術は、移植を受けるレシピエント側の支払いになります。
    現在のところ、ドナー手術の費用を給付する医療保険はありません。これは、ドナー手術が「本人の病気の治療ではない」とみなされるためですが、今後の改善が待たれています。

保険が適用できない場合(私費診療)

肝臓がんの病状が進行し「ミラノ基準」の範囲を超えてしまうと、肝臓移植に医療保険が適用できなくなる場合があります。
自費で移植を受けると手術当日から肝臓が定着するまでの治療費と入院費のすべてが実費となり、平均1,000万円程度と言われています。

※ミラノ基準

  • 肝臓がんの遠隔転移(肝臓外への転移)と血管侵襲(肝臓の大きな血管に噛みこんでいくこと)が認められないこと
  • 腫瘍のかたまりは、5cm以下ものが1個、複数ある場合は個数が3個以下で、最大径が3cm以下であること

肝臓移植が受けられる主な疾患と、移植の種類・条件

肝臓移植は、肝臓疾患の最終的な治療法です。肝移植を受けられる主な疾患は以下のとおりです。

  • 肝硬変
  • 肝臓がん
  • 劇症肝炎(肝炎の中でも症状が急激に進むタイプのもの)
  • 胆汁うっ滞性疾患
  • 代謝性疾患
  • 肝移植の他に治療法がないすべての疾患

肝移植には大きく分けて、脳死者から肝臓の提供を受ける脳死肝移植(脳死肝臓移植)と、健康な近親者から提供された肝臓の一部を使う生体肝移植(生体部分肝臓移植)があります。
移植を受ける患者をレシピエント、臓器を提供する人をドナーといい、生態肝移植で肝臓を提供する生体ドナーは、幾つかの倫理的・医学的条件を満たす必要があります。

  • 原則として3親等以内の家族、または配偶者であること
  • 他人の強要ではなく自発的な意思で臓器の提供を希望していること
  • 健康状態で感染症がなく、血液型など医学的条件を満たしていること、など

※費用や保険の情報は2014年12月現在のものです。
※保険適用が可能かどうかについては個別の患者さんの条件によって違うので、あらかじめ必ず病院や保険をご確認して、納得の上でご対処ください。

 
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