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肝臓の再生能力

肝臓は他の臓器に比べて、非常に高い再生能力を持つことが知られています。ここでは近年の研究で判明した再生のしくみと、再生能力の鍵を握る肝細胞について説明します。

肝臓の高い再生能力について

肝臓はとても強い再生能力を持っています。炎症によって壊死した細胞をすばやく修復して元通りに再生させ、「代謝」「解毒」「貯蔵」「胆汁の生成・分泌」という肝臓本来の役割を正常に戻すことができます。

また、外科手術でなどで全体の70%程度を切除しても、わずか4ヵ月から半年程度で元の大きさまで戻り、肝機能も同程度に回復することが知られています。これは他の臓器にはありえないことで、肝臓がいかに生命の維持に大切かということが、ここからも分かります。

また、生体肝移植は、肝臓のこの性質を利用することによって可能になりました。ドナーの肝臓を患者に移植した場合に、ドナーの肝臓と患者の肝臓の両方とも、数ヶ月で通常の大きさまで戻り、機能が回復することができるからです。

このように人間の内臓の中でも一番の強さを持つ肝臓ですが、慢性肝炎などの病気で何度も細胞の壊死と再生を繰り返していると、次第に肝細胞の再生が難しくなってしまうといわれています。

手術で肝臓の一部を切除するにしても、肝機能の働きが悪いと、残った部分が肝臓本来の役割を果たすことができなくなります。

肝臓の再生能力を維持するためにも、肝機能を正常に保ち、脂肪肝や肝炎などの病気は悪化させない、繰り返さないという日常生活での注意が大切です。

肝臓の再生能力の鍵を握る肝細胞

なぜ肝臓が他の内臓にない高い再生能力を持つのかは、まだ完全には判明しておらず、各国で盛んに研究が行われています。
分かっている限りでは、他の細胞にはない、肝細胞独自の性質によるものといわれています。

他の細胞に含まれる染色体は46個ですが、肝臓の中に3000億個以上存在する肝細胞の中には、核を2つ持ち、通常の2倍3倍である92個、138個の染色体を備えた細胞も数多く存在します。
そのために、肝臓は他の臓器よりも早く細胞を増殖させて、再生することができるのではないかと言われています。

肝臓の再生能力を高めるために

肝臓の再生能力を高めるためには、破壊された肝細胞の再生に重要なアミノ酸や、肝臓の代謝活動を促進するビタミンB群を摂るのが効果的といわれます。

傷んだ肝細胞の修復には、脂肪分の少ない肉や魚、卵、牛乳や乳製品、大豆製品などの良質なタンパク質が必要とされていますが、肝炎の患者には鉄分の多い食品は逆効果なので注意が必要です。

肝機能を助ける成分を含んだサプリメントを摂るのも効果的です。

 
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