肝機能障害の原因・症状を徹底解説するサイト

HOME » 健康診断で注目すべき肝機能の検査数値とは » ZTT

ZTT

ここでは、血液検査で行われているZTTについて、検査の意味や数値の見方などをまとめています。

ZTTと肝臓の関係

ZTTは「硫酸亜鉛混濁試験」または「クンケル混濁試験」の略であり、血液中のたんぱく質の性質を知るコロイド反応(膠質反応)という検査の種類です。

血液の液体成分である血清には100種類以上ものたんぱく質が含まれていますが、その中でもガンマグロブリンは抗体などの体の防御反応に大きく関与している重要な物質です。
ZTTでは血清に「硫酸亜鉛バルビタール緩衝液」というたんぱく変性試薬を加えてガンマグロブリンを濁らせ、その濁り具合によってガンマグロブリンの含有量を測定します。

大抵の場合、ZTTは同じ膠質反応検査であるTTT(チモール混濁試験)と同時に行われます。ZTTで使う硫酸亜鉛バルビタール緩衝液は、特にガンマグロブリンG(IgG)を固まらせる作用があります。

  • ZTTの基準値・・・2~12U(Kunkel単位)

肝硬変などにより肝機能が低下したり、感染症にかかったりすると、血中のたんぱく質のうち、アルブミンが低下してガンマグロブリンが増加します。

ZTTの指針と疑われる病気

血清たんぱくの7〜8割は肝臓でつくられているので、ZTTの検査値に異状が見られれば、肝臓に障害が起こっていることがわかります。

  • ZTT値が高い場合に疑われる疾患・・・慢性肝炎、自己免疫性肝炎、肝硬変、肝細胞がん、慢性炎症、膠原病、結核、骨髄腫
  • ZTT値が低い場合に疑われる疾患・・・脂肪肝、ネフローゼ症候群、無グロブリン血症、胆汁うっ滞症、高タンパク尿疾患、糖尿病、悪性高血圧症、転移性がん、低栄養

ZTTと同じ膠質反応試験であるTTでは急性肝炎(特にA型ウイルス性肝炎)で高い数値が出ますが、ZTTでは急性肝炎ではあまり高い数値が出ません

ZTTは肝臓疾患を見つけるための検査というよりも、すでに慢性肝炎や肝硬変を発症した人の経過観察で、肝臓の症状が改善されているかどうかを確認するための指標によく用いられます。

ZTT値が高くても肝機能障害とは限らない

ガンマグロブリンの量は肝機能に障害がなくても上昇する場合が多いため、ZTT単独では肝臓疾患を特定できません。血液検査での他の数値や、超音波診断、CTスキャン、肝生検などの検査と組み合わせて、総合的に判断する必要があります。

 
本当に怖い肝機能障害の対策ガイド