肝機能障害の原因・症状を徹底解説するサイト

HOME » 肝機能障害の大きな原因と治療法 » メタボリックシンドローム

メタボリックシンドローム

いまや社会問題となっている、不健康な生活習慣が招くメタボリックシンドローム。ここではメタボと肝機能障害、肝臓疾患との深いかかわりを中心に説明します。

肝臓疾患がひそんでいる? 脂肪肝とメタボの怖い関係

肝機能低下・肝機能障害につながる脂肪肝は、メタボリックシンドロームと深い関係があることが、近年の調査で分かってきています。
肝臓の大切な機能に「糖の代謝(血中の糖分を一定に保つ)と「脂肪の代謝(脂肪酸を全身に送り出す)」がありますが、内臓脂肪が増えすぎたメタボリックシンドロームの状態ではこの代謝の働きがうまくいかなくなり、脂肪肝につながるのです。

食べ過ぎ・栄養過多・運動不足などによって内臓脂肪が蓄積されると、内臓脂肪から血中に放出される遊離脂肪酸が増えます。
また、血液中の糖をエネルギーに変える働きを持つホルモンのインスリンの働きが阻害されて(インスリン抵抗性)、分解されなかった血中の糖が増えます。これらの遊離脂肪酸と糖が肝臓に流れ込み、中性脂肪となって溜め込まれるのです。

これが、メタボリックシンドロームの人が脂肪肝になりやすくなる仕組みです。メタボは脂肪肝を招き、脂肪肝は肝機能障害を招く・・・ということなのです。

こんな人は脂肪肝に注意! メタボの定義

お腹の内臓周りに脂肪が溜まる「内臓脂肪型肥満」に加えて、高血糖高血圧脂質異常のうち2つ以上を併せ持った状態のことを表すメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群、メタボ)は、いまや社会問題にもなっています。
定義としては、

  • 男性は胸囲85cm以上、女性は90cm以上

という必須条件に加えて、

  • 中性脂肪150mg/dL以上、またはHDLコレステロール40mg/dL未満
  • 血糖110mg/dL以上

という3項目中、2項目以上が当てはまる状態を指します。また、LDLコレステロール値、尿酸値なども、診断基準にはなりませんがメタボのリスクファクターとして注意が必要です。

メタボリックシンドロームの原因は、食べ過ぎや運動不足など、普段の生活習慣です。メタボからの脂肪肝を防ぐためにも、生活習慣の見直しが必要です。

メタボ対策イコール脂肪肝対策

以前は「お酒を飲まない人の脂肪肝は悪化しない」「お酒を飲まない人は脂肪肝になっても、動脈硬化や肝臓がんにはなりにくい」と思われてきましたが、近年それは間違いだと判明しました。お酒を飲まない人の脂肪肝を「非アルコール性脂肪肝(NAFLD)」と呼びますが、その一割程度には「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」を発症する危険性があります。

そして、BMI125以上の肥満者におけるNASHの発症率は、肥満していない人の約7倍近くにもなることがわかっています。そのため、非アルコール性脂肪肝は、別名「肝臓版のメタボリックシンドローム」とも呼ばれています。

メタボリック症候群で内臓の中性脂肪値が増えすぎると、肝機能が低下することは先述しましたが、逆に肝細胞が壊れたときに血中に増えるALT(GPT)値が高めの人、つまり肝機能が低下している人のメタボの発生率が高くなることも分かってきています。

メタボリックシンドロームと肝機能障害、とくに脂肪肝には、お互いに深い関係があるので「メタボリック対策=(イコール)脂肪肝対策」と言えるでしょう。

 
本当に怖い肝機能障害の対策ガイド